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N国の本質(試稿)

 第一に指摘すべき「N国の本質 」 は、この組織が「庶民をNHK 受信料 の不払い運動に駆り立て、債務者の立場に陥れて支持者として取り込む スキーム 」を基盤とした 詐欺的な政党 であるという点だ。  このスキームは、NHK訪問員の「撃退シール」と「撃退アプリ」ならびに、「NHK党コールセンター」「NHKからの請求書代理受領サービス」「NHKとの受信料裁判関連費用の全額負担サービス」により構成される。そして、これらを道具として有権者を実質的に買収していくことで、党の公認候補者による選挙運動が展開される。  N国は、NHKとの契約は放送法に定められた義務だが、受信料を支払う義務はないと主張し、まずNHKとの間で受信契約を締結するように促す。  次いで「NHKからの請求書代理受領サービス」を通じて、党から委託を受けた司法書士事務所との間に委任契約を締結させる。このことにより、契約者が万一NHKから受信料支払いの訴訟を受けたとしても、その関係費用(未払い受信料を含む)は全て党が負担すると説明するのだ。  この裁判関係の費用は、契約者に対する「返済義務のない貸付金」として支払われる。つまり、これは実質的な「寄附」だと言える。もちろん、政党が貸金業を営むことも、有権者に寄附をすることも許されていない。  このようなプロセスを基本として、 NHK 受信料の不払い運動に駆り立てられた庶民は、 NHK の債務者(潜在的な党の債務者)の立場に陥れられ、党の支持者として取り込まれる。

立花孝志について(概略)

 立花孝志(1967年・大阪府泉大津市で出生)は、精神疾患を公言している執行猶予中の犯罪者。2023年3月8日まで旧NHK党(国政政党)の代表/党首を務め、同日以後はNHK党(政治団体)の代表/党首などを務めている。  元 NHK職員で、会社の不正経理を内部告発した後に、自身のYouTube チャネルを通じてNHKの集金人撃退活動や受信料不払運動を呼びかけ、その活動を広めていったことで、多数の地方議員を生み出し、国政政党である「N国(注1)」をつくり出した。  その実績・実行力や身を賭して弱いものを守ろうとするなどの演出された姿から、一部のカルト的なファン(注2)は、彼を稀代の社会変革者として英雄視している。  社会を騒がせ、話題を集めることで自身の番組へのアクセスを増やし、その収益を得る、いわゆる「迷惑系YouTuber」の草分けの一人であり、渡邊エージェンシー(注3)に所属するタレントでもある。彼の犯罪的手法は多くの識者・メディアが批判してはいるものの、真似をしようとする者が後を絶えない。  立花は、NHK党をはじめ、ホリエモン新党(注4)などの政治団体や、立花孝志ひとり放送局株式会社(注5)、ネット選挙株式会社(注6)といった企業などの代表者、またはその実質的な支配者でもあり、国政政党を核に、複数の企業・団体を組み合わせて、合法的な形態での組織犯罪ネットワークを作り出そうとしている。また、次期衆院選・参院選を舞台として多数のYouTuber などを送り出し、「諸派党構想」と呼ばれる新たな組織形態へのメタモルフォーゼを目指している。  統一地方選挙の真っ只中である現在、彼は政治家女子48党(党首 : 大津綾香)の乗っ取りを試み、同48党の所属議員である齋藤健一郎(注7)を代表とし、自ら党首を名乗ることで、同党の参議院会館事務所を占拠するなどの実効支配を続けており、NHK党の公認候補者などN国の党員や職員、狂信的な信者の一部(注8)が彼の言動を支持している。  大津党首は、警察OBや弁護士などを構成メンバーとする第三者委員会を組織し、党の過去の不正な資金の流れなどに関する調査を行うと表明している。また、彼女は、自身に対する立花孝志の脅迫行為などについても提訴するものと見られる。 注記/

政治家女子48 箱推し(宣言)

 政治家女子48党を巡る直近だけで、これだけの犯罪と思しき行為が繰り返し行われ、それがライブドキュメンタリーとして若い世代の注目を集めている。 ・脅迫、強要 ・背任、威力業務妨害 ・文書偽造、公正証書原本不実記載 ・偽計業務妨害 ・参議院会館内の公党事務所の不法占拠 など  そして更に深刻なのは、現職の国会議員や数多くの公職選挙の候補者が、これらの事実を知りながら幇助あるいは、少なくとも放置している現状があること。  もし僕が今、かつてのような20代の若者だったとしたならば、この社会に絶望して旅から戻らないか、起業でなく政治家としての道を目指しただろう。  幸いなことに、政治家女子48党には、正義の道を真っ直ぐに進もうしている史上最年少の、公党の女性党首がいる。  多くの人たちが一刻も早く現在進行形のこの事態について深く知り、各々の立場からできる手助けをしてくれることを望む。  これまでの犯罪的行為の記録の多くはYouTubeやTwitterなどのSNS上に残されている。これらは今後、より良い社会の建設を目指す若者たちにとっての良い教材になる。  そして、そこから学んだ若者たちが、次代の歴史を記述していくことになるだろう。

「一連の騒動」の発端 ②

  一言で断じるなら、厚顔無恥の極み。よくもこんな動画を恥ずかしげもなく晒し続けて、平気でいられるものだ。  立花さんの態度は前党首、現事務局長 兼 会計責任者のそれではない。会議の途中で、ある質問者が問い糺したように、彼が為すべきは、大津党首のもとで、資金の流出を止め、あるいは新しく資金を調達する努力だ。  彼はこの会議で、党の役職を離れ、党から去ると宣った(政治団体 NHK党の活動は続ける)が、不誠実に過ぎる。むしろ懲戒に処すべきところだ。  まともな感性を持った人間がこの動画を見れば明らかなように、彼は四の五の言って、これまでの乱脈な党運営、経営破綻の責任を新しい党首になすり付け、「取り付け騒ぎ」を材料に若い女性を脅し、相手の無知と良心に付け込んで、守るべき責任のある者を公然と傷つけている。  少なくとも、女性の政治参加を旗印に若い代表・党首を担ぎ、育てていこうとの決定を下した前党首の取るべき態度ではない。 ▶︎ 緊急会議ライブ配信  立花さんの冒頭の説明によれば、党の負債は10.4億/333人で、利息を含めた総額は13.4億。党の運営に要する経常経費は1,200万円/月程度で、年間1.4億。この水準のままなら、2028年までの6年間で8.4億。これら支出の合計が21.8億で、これに対する収入 = 2028年までの政党交付金は11.4億。  要するに、この話の前から、この党は既に経営破綻の状態に陥っていたわけだ。それが、2,400万円の資金残高しかないところに、突然3,000万円の貸金返還請求があったことで顕在化した。  そもそも、非営利の政党が高金利の借入金を返済できる理屈などない。立花さんの頭の中には返済計画など存在してないことが容易に想像できる。国債の如く、借り換えを前提に帳尻を計算していたのだろう。確かに、経常経費と利払の合計は、今後の政党交付金の支給額と一致している。  動画を見て、恐らく誰もが幾つもの素朴な疑問を抱くだろうが、今はその一つだけを指摘し、あえて深くは言及しない。立花さんは何故、これ程までに急いで、慌てて代表権の返還を求めたのか。どうして、これ程まで強硬に大津党首を追い詰めようとしたのか。その理由。  部外者として冷たい観察者の目で見れば、小さな井戸の中の蛙どうしの喧嘩のような程度の低い権力争い。しかし、偶々これを目にして、義憤...

「一連の騒動」の発端 ①

 立花さんは、この動画が「一連の騒動」の発端だと説明する。  正確には、この動画の前に政治資金パーティーの告知が行われており、大津党首と黒川幹事長によるこれらの発信によって、「党の財政状況に対する懸念や 不安 が生じた」というのが彼の主張だ。 ▶︎   政治資金パーティについて【説明】党首 大津・幹事長 黒川  確かに、黒川さんはこの動画で「政党要件は引き継いだが、政党交付金は引き継がれていない」との不思議な言い回しで、政治家女子に使える資金的な余裕があまり無いことを伝えている。  しかし同時に、党が受け取る予定の政党交付金はこれまでの借入金の返済原資とする必要があるため 、新しいプロジェクトには使えないのだとも説明している。  もし、党の財政状況に対する 懸念や 不安 が生じたと言うのであれば、それは 政治資金パーティーの告知に起因したものではなく、むしろ11億円という借入金残高の大きさ、あるいは、それだけの資金が一体どこに消えてしまったのか? といった疑問や、これまでの党財政に関する説明不足などが主な要因( 注1 )だろう。  そして、さらに言えば、この直前の 3/23 に、党の将来に不安を感じさせる一つの重要な報道があった。立花さんの懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決が確定したのだ。このような記事に接した支持者が、彼に見切りをつける決断を下したとしても何ら不思議ではない。 ☞ NHKニュース「政女の前身のN党 立花元党首 執行猶予付きの有罪判決 確定へ」(3/23)  さて、立花さんは、下の動画で(このような事態に至ったことに関して)黒川幹事長の弁明を聞き、大津党首に党の財政状況を説明するために、3/27 17:00から26:00まで、実に9時間にも及ぶ会議を行ったことを報告し、黒川幹事長の辞任が決まったこと、  「(債権者は)立花が代表だからお金を貸している」「立花が代表であれば、これからもお金を借りることができる」「大津が代表ならお金を返してくれという人が出てきている」 「非常に危ない状態」 などのことを理由に、大津党首に代表権を返せと要求したことを明かした。   ▶︎   本日緊急で会議します!政治家女子48党の財政状況について!  このような状況で急遽行われたのが、 3/29 15:00からの公開緊急会議( 注2 )だ...

政治家女子48の誕生

 立花孝志さんのことは以前から注目していて、時々彼のYouTubeチャネルを見ていた。  彼がNHKを内部告発した頃のことや、告発の内容、当時の苦労などは知らないが、その時に感じた義憤からNHK問題に取り組むようになったと知って、  集金人とのトラブルで言動が行き過ぎるのも強い正義心からで、やり過ぎだと感じる場面も多々あったが、タフにやらないと相手にできないタチの悪い奴らはいるからな。その程度に思っていた。  この時代に「今の形の公共放送」は不要。国民がNHKとの契約義務を課され、なし崩しに視聴料を払わされている現状はオカシイ。次代を切り拓く改革者には、壁を突破していくチカラが必要だ。そう思ってるので、共感する部分が多々あった。  立花さんの活動を通じてNHK問題が広く社会の関心事になり、たった一人で始めた活動が各地に広がった結果、2019年には統一地方選挙での大躍進を見せた上、代表を国会に送り出すまでに至った。その様子を見て、素朴に彼の行動力に感心した。  NHK問題をコミュニティビジネスや公共サービス改革のケースに使えるかもと興味が湧いたし、立花さんの顔と一緒に上杉隆さん、渡辺喜美さんらが映るようになって更に心が躍った。  しかし、残念ながらその後は仕事が忙しくて立花さんの活動を見れない時期が続き、最近になってガーシー問題が報じられて色々と考えさせられていたところ、「政治家女子48」の字面を目にして、まさかと見たのが、この動画。 ▶︎ N党・立花党首が辞任表明  「政治家女子48党」に改称  ヤバくないか、これ。見た瞬間に期待した驚きは消え、むしろ落胆すらしたが、「面白くなるかも」と少々下卑た楽しみを覚えた。視聴者なんて、そんなもの。 更新履歴/ ・2023.11.11. 文意を変えない範囲で言い回しを修正