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「一連の騒動」の発端 ①

 立花さんは、この動画が「一連の騒動」の発端だと説明する。

 正確には、この動画の前に政治資金パーティーの告知が行われており、大津党首と黒川幹事長によるこれらの発信によって、「党の財政状況に対する懸念や不安が生じた」というのが彼の主張だ。


▶︎ 政治資金パーティについて【説明】党首 大津・幹事長 黒川


 確かに、黒川さんはこの動画で「政党要件は引き継いだが、政党交付金は引き継がれていない」との不思議な言い回しで、政治家女子に使える資金的な余裕があまり無いことを伝えている。
 しかし同時に、党が受け取る予定の政党交付金はこれまでの借入金の返済原資とする必要があるため
、新しいプロジェクトには使えないのだとも説明している。

 もし、党の財政状況に対する
懸念や
不安が生じたと言うのであれば、それは政治資金パーティーの告知に起因したものではなく、むしろ11億円という借入金残高の大きさ、あるいは、それだけの資金が一体どこに消えてしまったのか? といった疑問や、これまでの党財政に関する説明不足などが主な要因(注1)だろう。



 そして、さらに言えば、この直前の 3/23 に、党の将来に不安を感じさせる一つの重要な報道があった。立花さんの懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決が確定したのだ。このような記事に接した支持者が、彼に見切りをつける決断を下したとしても何ら不思議ではない。


NHKニュース「政女の前身のN党 立花元党首 執行猶予付きの有罪判決 確定へ」(3/23)



 さて、立花さんは、下の動画で(このような事態に至ったことに関して)黒川幹事長の弁明を聞き、大津党首に党の財政状況を説明するために、3/27 17:00から26:00まで、実に9時間にも及ぶ会議を行ったことを報告し、黒川幹事長の辞任が決まったこと、

 「(債権者は)立花が代表だからお金を貸している」「立花が代表であれば、これからもお金を借りることができる」「大津が代表ならお金を返してくれという人が出てきている」「非常に危ない状態」などのことを理由に、大津党首に代表権を返せと要求したことを明かした。


 
▶︎ 本日緊急で会議します!政治家女子48党の財政状況について!


 このような状況で急遽行われたのが、3/29 15:00からの公開緊急会議(注2)だ。

 この時点で大津党首は代表権の返還(つまり、辞任)を承諾しておらず、3/27 の会議では「弁護士にも相談の上、諸々確認すべきことを整理して書面を用意する」といった旨の回答をしていたことが、この後の緊急会議で明らかになっている。


注記

(注1)
立花氏は後日、実際にはこのような懸念や不安は生じておらず、黒川幹事長を更迭する為に自らがでっち上げた策謀であったことを明かしている。

2)立花氏は、現在行われている裁判や自身の動画などで、この公開緊急会議を「党の総会」「記者会見」などと説明しているが、この動画では自ら「党とは関係なく、立花個人が呼びかけて開催する公開の会議だ」と説明している。